つなぎの彼






いつも、きらきらと輝いている。
空気まで、ふんわりとあたたかい。
あの人の周りだけ。
たまに受付で見かけるたびに気になっていた。
その彼が、カカシが受け持つ事になった訳あり下忍たちの元担任で。
イルカという名前だと初めて知って。
接点ができたおかげで、話しかけやすくなって。
飲みに誘ったら、軽やかに付き合ってくれて。
何度も誘って、何度か飲みに行って、1か月くらいが過ぎた頃だった。
忙しくてあまり寝ていなかったイルカが、初めて酔いつぶれた。
イルカの家を知らなかったので、とりあえずカカシの家に運び。
しかし、うちに客用の寝具はなく。
ひとつのベッドで2人で寝るか、どちらかが床で寝るか。
自分にも人並みの常識はあるので、意識のない客人を床に放置するわけにはいかない。
かといって、仕事でくたびれた人をそのまま自分のベッドに寝かせるのにも躊躇いがあった。
たぶん、自分もそれなりに酔っていたのだ。
イルカにシャワーを浴びさせてあげよう、と思い立った。
脱衣所にバスタオルを敷き、イルカを横たわらせると先に自分が、さっとシャワーを浴びた。
次にイルカの服をすべて脱がせて、カカシの胸とイルカの背中を合わせた体勢で床に座る。
イルカの呼吸を妨げないように、顔に湯をかけないように気をつけながら、まずはイルカの頭髪を洗った。
顔は石けんを軽く泡立てたタオルを当て、すすいだ温タオルで拭き取る。
しっかりと泡立て直したタオルでイルカの首、肩を拭って、脇を通った時だった。
「ふ、ぁ…んっ」
悩ましい声をもらしたイルカが、ふる、と小さく震えた。
あとから思えば、雲行きがあやしくなったのは、このあたりからだった。
それからも、胸、腹、腰と下がって行けば、イルカのかすかな吐息と小さな震えは続き。
反応のあった箇所は何度も入念にタオルを滑らせていて。
気がついたら、小さな胸粒を掻いてはつまみ上げ、指の腹でこねまくっていた。
イルカの無垢な喘ぎに、こちらは昂ぶる一方で。
豊かな下生えに指先を絡ませて弄び。
緩く立ち上がったイルカの中心を、洗うとは程遠いしつこさで夢中にさすり。
こちらの心拍も呼吸も高まり。
いきり勃った自身をイルカの尻に押しつけ、こすりつけ。
これはもう性交だと思った。
そう認識したら、歯止めが利かなくなった。
双珠を揉みしだき、会陰をくすぐり。
感じ入ったイルカの声に興奮し。
後口を撫で、襞を揉み、指をもぐり込ませた。
「あっ…ふ、んっ…な、に…?」
正面の鏡に写ったイルカの瞼が、ぼんやりと開いた。
後ろから覗き込むと、とろりと潤んだ瞳がこちらを向き。
むらぁ…、と明確な性欲が立ちのぼった。
完熟した果実のように赤く艷やかな唇が目に入れば。
雄を直撃する生々しい色気に、どきんっ、と心臓が跳ねる。
受付にいる時の教師然とした健全さと潔癖さはどこへいったのだ。
噴き上がる劣情、色情、情欲、肉欲の塊を必死に抑え込み、平静を装って口を開く。
「…体を、洗ってるんですよ」
「ひっ、ああっ」
イルカへの返答とは裏腹に前立腺のあたりを引っ掻くと、イルカがびくびくと全身を震わせた。
当たりだったようだ。
思わず口元が緩んでしまう。
気をよくして、前立腺を押さえながらへそのくぼみをぐるりとえぐり、胸粒へ移ってくすぐった。
「やっ、ん…、あぁぁんっ…」
イルカは扇情的な声を上げ、後孔を探る指を、きゅ、と食いしめてきた。
願ったり叶ったりの反応に、否が応にも興奮と期待が高まっていく。
「気持ち、よくない…?」
「…き、もち…? は、ぁん…、きもち…ぃい…?」
「もっとよくしてあげるから…」
続けてもいいよね? とまでは言葉にせず、イルカの花茎を強くしごく動きに代えて、暗に伝える。
自らの発言に嘘のないように後孔を探る指を増やし、中と外からイルカを責め立てる。
弾力のある内壁が、とろける寸前のプリンのようにほぐれていく。
熱烈に締めつけてくるのに、ぐずぐずに軟らかいこの肉隧へ、自身の滾りをうずめ、めちゃくちゃに突き荒らしたい。
「あぁあっん…だ、めぇ…もっ、ぉ…はな、しっ…て、ぇ…あっ、あ…っ、ひぁあん…!」
イルカがカカシの腕を押さえるような掴まるような非力さで握りながら、花茎の先端から白濁を噴き出した。
腰が何度も跳ね、耐えるように内側に曲がったイルカの膝に挟まれたカカシの手に、快感による震えが、じかに伝わってくる。
胸を大きく弾ませて息をしていたイルカが落ち着く頃には、イルカは再びぐったりとして意識を失っていた。
それでもイルカの淫孔は蠕動を続け、カカシの指に吸いついてくる。
理性を総動員して、卑猥な肉穴からゆっくりと指を引き抜いた。
身を預けてくるイルカの目尻と頬にキスをして。
乾きかけてもぬるつく石けんや泡にまみれたイルカを、丁寧に湯で流して。
現れたハリとツヤしかない首筋に吸いつき、甘く歯を立て。
浴室の床に、そっと寝かせた。
イルカが冷えないように、脱衣所から取ったバスタオルで水気を拭き。
そのタオルを丸め、イルカの腰の下に挟み込む。
挿入しない、という選択肢は最早なかった。
イルカの膝を掬い、がば、と大きく開脚させる。
芯の抜けた花茎の奥で、淫孔が物欲しげにはくはくと息づいていた。
ごくん、とのどが鳴る。
自分でも久々に臨む最大限に張り詰めた性器を、遠慮なく後口にこすりつけた。
いやらしくぬめる孔は、カカシの亀頭に口づけるかのように、ぬちゅぬちゅと吸いついてくる。
早くほしい、早く挿れて、と急かされている気がした。
「イルカ先生…」
「…はっ、ぁ…ん…」
先端をめり込ませ、そのままじわじわと深みへもぐっていく。
小さく喘ぎ続けるイルカの声を聞きながら、ひくひくと波打つイルカの下腹を眺める。
後孔がカカシの雄軸を奪い合うように、次から次へと絡みついてきた。
気持ちよすぎて、こぼれた吐息が震える。
すっかり魅入られて、翻弄されて、意識のないイルカに主導権を握られている気がした。
思うまま腰を振りたい誘惑に駆られながらも、ひたすらに前進していく。
すっかり埋め込むと、すべてを包まれる安心感と快感に目の奥がびりびりした。
一度イルカが達した時から、未だに淫壁の蠕動は止まらない。
という事は、今も絶頂が続いているという事なのだろうか。
この状態で激しく侵入と後退を繰り返したら、イルカはどうなってしまうのだろう。
イキ狂ったりするのだろうか。
たぶんそれは、2人で天国に行けるくらい気持ちがいい。
でも、意識のないイルカに無理をさせるわけにはいかない。
生殺しのもどかしさと暴力的な衝動を、奥歯を噛んで耐え忍ぶ。
もう少しイルカの中イキが落ち着くまで、気を逸らせていないといけない。
そう思うのに、イルカから目が離せない。
上気した頬、緩んだ口元、輝く首筋、健康的な鎖骨、小さくてもピンと立ち上がって存在を主張する2つの胸粒。
ずくん、とカカシの雄軸が大きく疼いた。
思わず視線を下げた先に、くたりと倒れたイルカの花茎があった。
先端から、たらたらと性液が溢れ出している。
下生えから太ももにかけて、透明ないやらしいぬめりを帯びている。
ぎゅん、とまたカカシの雄軸が膨張した。
苦しい。
性欲を我慢する事は、こんなにも苦しい事だっただろうか。
今にも理性が焼き切れそうだ。
イルカの体がエロすぎるのがいけない。
それとも体の相性がよすぎるのだろうか。
自分はこれほどまでセックスに溺れた事はない。
イルカはあるのだろうか。
誰かをカカシと同じように虜にした経験が。
カカシが初めてではないのだろうか。
もしかして、イルカをこんなにも卑猥な体に仕込んだ奴がいるのだろうか。
カッ、と頭に血が上った。
限界だった。
イルカの膝を抱え上げ、いきなりガツガツと抽挿を始めた。
深く、強く、速く、しつこく。
「あっ、あ、あ、はぁん…んっ、ん、あ、あっ、あっ」
「うっ…っ、イルカ先生っ、すっ…ご…っや、ばっ…」
遠慮はしない、というよりも、できなかった。
イルカを仕込んだ奴よりも、もっとイルカを悦ばせてやる。
カカシ以外では満足できない体になればいい。
念のこもった熱情を、イルカの前立腺めがけて打ち込んでいく。
ぎゅんぎゅんに絞られ、ガンガンに穿つ。
腰の速さを変えると、とろけた肉壁が戸惑ったように細かくざわつく。
奥ばかりを小刻みにえぐれば、淫孔全体でカカシの剛直にむしゃぶりついてくる。
気持ちがいい。
意識が飛びそうなくらいに。
「ふっ、あ、ぁ…あっ、んっ」
「イクよっ、イルカ先生っ」
「あっ…あっ、あっん、あっ…あっ、あ…っ、んっ…んぁ、んっ…」
「とりあえずっ、くっ…、っ…1回目、ね…っ」
「あっん、あっん…あ、っんん…」
届く最奥までねじ込んで停止すると、濃くて量の多い一番汁を容赦なく放った。
とどめのように腰を振りながら、断続的に何度も注ぎ込む。
イルカの後孔も不規則な蠕動で盛大に歓迎してくれる。
「最っ、高っ…」
「あ、あ、あ、ひ、ぁ…ん…」
「ふ、ぅ…」
息を整え、顔にかかった髪を掻き上げる。
イルカは意識を飛ばしたまま胸粒を尖らせ、いつまでも快感に震えている。
ぬる、としたたる感覚に視線を下げると、イルカの後口からカカシの白濁が溢れ出していた。
勃ち上がったイルカの花茎からも、ぷくりと湧いた蜜が、とろりと滑り落ち続けている。
「エロ…」
孔は未だにきゅんきゅんと食い締めてくる。
おかげで、カカシの雄軸はすぐに力を取り戻した。
前屈みで覆い被さり、イルカの頭の下に手を差し入れる。
軽く引き寄せ、豊潤な唇に吸いついた。
舌を絡ませ、熱く柔らかな口内もろとも存分に堪能する。
しかし、反応は薄かった。
意識がないから仕方がない。
それなのに中イキを続けて、派手に中出しをされて。
そんなイルカを解放する気のない自分は、どれだけの悪党なのだろう。
「ごめんね…。もう少しだけ…」
触ってと言わんばかりに立ち上がっている胸粒を撫で、摘まみ、掻き、くすぐり。
同時に、もう一方の粒は執拗に舐め回し、吸って、甘噛み、転がして。
刺激と直結の後口が締まり、肉壁がカカシの雄芯に騒然とまとわりついてきて。
たまらない。
熟練の舌づかいによる口淫のように後孔がうねっている。
気まぐれに胸への責めを左右反転させれば、いちいち敏感に反応してくれて。
たまらない。
この素晴らしさを知ってしまったら、もう二度と手放せない。
というか、誰にも渡さない。
これまで何度も持ち込まれた見合いを断り続けてきて正解だった。
適当な所で身を固めるほうが後腐れがないかもしれないと思った事もあったけれど、もう自分にはイルカしかいない。
他の人は考えられない。
性急だった一度目を反省して、ゆったりと腰を動かし始めた。
後孔の細部まで測量するように、じわじわと侵入し、のろのろと後退する。
心なしか、この速度のほうがイルカの肩が、びくり、びくり、と大きく跳ねる回数が多い。
これはこれで悦んでくれているようだ。
だが、測量なんて悠長な気分でいられたのは短い時間だった。
我先にと予断なく絡みついてくる後孔は、カカシの精を一滴残らず搾り取るつもりでいるらしい。
優しく、急がず、穏やかに、という当初の方針は、次第になし崩しになっていった。
気づいたら抽挿が激しくなっていて、慌てて腰の動きを弱め。
しかしイルカの反応に煽られて、また激しく突き上げていて、また弱め。
その反復が程よい緩急になるのか、イルカからはひっきりなしに陶酔した甘い声が上がる。
快楽の底なし沼だった。
先に降参したのはカカシのほうだ。
最後は射精の制御が利かず、奪われるようにしてイルカに持っていかれた。
その頃にはイルカの花茎もびしょびしょに濡れて、力なく果てていた。
恐ろしいほどに気持ちがよかった。
こんなに官能的で、こんなに満たされるセックスは、生まれて初めてだった。






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2023.02.12